2/16に使用したテキスト

去年の6月から身体と言葉について考えています。
今はパスカルズを聴きながら、「芸人と俳人」を読んでいます。
今年は句会にきっと行きます。

身体から掘り起こした言葉は時に、前後の文脈を持たず
誰にも意味をなさない言葉になる。
その言葉を集めると、いずれパズルのように記憶の断片がはまっていくだろう。
それは自分の物語であり、それまでに出逢ったものの言葉であり、
実際には目の当たりにしたことのない嘘の記憶も混合されているかもしれない。

『うそ』
うそうそうそうそだそう
そうそれはうそ
どうしてもつかなければいけなかった
うそ
そう、そのうそをうそだとうのみにせず
ほんとうのことをさがす
それはもはやうそではなく
ちのかよった
あたらしいぞうご

『喰らいびと』
くらうくらうくらう 
めもとまらぬはやさで
くらう くらいびと
なにもかものみこんで
くらいながら なきつづけている
わたしは くらいびと
みちくさをくって
たちつくす
あーこうやって
くらっているのに
なにもかものこらずながれてしまう
くらうくらうくらう
かまわずくらう
くらいつづけて
のたまわる

大歳