Kyoto Filmmakers' Lab






Kyoto Filmmakers Lab 2010 is filmmakers development camp which consists of 3 programs including shoot two short samurai films, seminars by Japanese awarded filmmakers, and networking party at historical film studios in Uzumasa, Kyoto.

京都若手才能育成ラボ
このプログラムは、京都の映画資産を活用して、若手映像作家に国内外の一流監督・映画人の指導を受けていただくとともに、映画製作の現場を体験していただきながら、映画関係者との交流の場を作ります。また、これにより、海外の若手育成プログラムへの日本からの参加を支援するものです。
 主催団体
京都若手才能育成ラボ実行委員会[京都府、京都文化博物館、東映京都撮影所、松竹京都撮影所、Goethe-Institut Japan in Kyoto/ドイツ文化センター(京都)]
特別協力
ディレクターズ・ユニブ
協力
京都リサーチパーク 町家スタジオ
開催日時
2010年12月7日(火)~12日(日) <6日間>
開催場所
京都市内撮影所(東映、松竹など) 等

初日は京都リサーチパーク町家スタジオ(http://www.krp-machiya.co.jp/)に着くとお茶会と琴の演奏という豪華催しとnintendo DSで写真を撮って自己紹介の作成、京都産業大学の生徒さんによる周辺ガイド(http://d.hatena.ne.jp/smile-link/)、銭湯と夜が一気に更けた。2日目は朝松竹チームと東映チームに別れメンバーミーティング、そして東映撮影所へ。ずらっと並んだ東映撮影所、松竹撮影所、文化博物館、京都府、ドイツ文化センターのサポートしてくださるスタッフの方々との対面。そして前回の参加者からつよしさんとふみえさんも強力なサポートとして松竹チームへ。その後あの大映通りを通っていざ松竹撮影所へ。松竹チームの脚本はメンバーの一人マケドニア人アンドリアナさんの「紫と金」、監督には台湾系米人のエリックさん、助監督には前田直樹さん、カメラマンはカナダ人のショーンさんシネマトグラフには米人のジェイコブさん、プロダクションマネージメントには森亮太さん、照明には南アフリカ出身のカイザーさんと小瀬智史さん、私は小道具。俳優さんは大石昭弘さん、東田達夫さん、女優さんは鈴川法子さんと役のイメージぴったりの役者さん達でさらに本当にありがたいことに偶然撮影日にいらしてた山口孝二さん(写真参照)がなんとエキストラで出演してくださった。本当に俳優として活躍しておられる方なのに作品の事情を分かって協力してくださった。感謝!松竹の中のかつら部屋には知ってる俳優さんの名前が張ってあったり、衣装部屋には侍、町人、芸者などなんでも揃ってる。手紙、刀、風呂敷など小道具はまた別の所にあって、役の設定に合うものをアドバイスを聞きながら役者さんにあれこれ試してもらうという贅沢さ。私は全くしたことがないことばかりで、舞台美術の豊田さんと装飾のかまたさんにお願いするばかり。海外人は部屋を汚したがり、日本人はそれは変だと言うギャップがあったり、物の置き方、ふすまの入れ方、クモの巣、落ち葉など1つづつ細やかな気配りを見たり、嵯峨映画から強力な照明スタッフさんによるすごいとしか言いようのない照明演出を見たり。ドリーを使った撮影に時間かかったり雨待ちしたりで、2日間みっちりスケジュールの撮影。大脇さん、都築さんにはかなりの無理をきいてもらったと思う。録音の山本さんもカメラ設定からアドバイスして頂き、井上さんは重いマイクをずっと支えてもらった。(週末の映像祭では井上さんが監督されたGENTAという作品を見る機会もあった)町家スタジオに帰ってドイツ文化センター招聘のマックスさんという若手プロデューサーの作品を見たり、もはや一杯すぎて覚えていない。ショーンの下手な日本語「回りましたー」、エリックの「よーい、はい」、スタッフの「本番でーす」が耳に残ってる。そして映像祭HISTORIKA2010ではhttp://www.historica-kyoto.com/ja/schedule/index.html 新作映画が見れたり、シンポジウムがあったり、映画を撮るためのプレゼンがあったりで朝からみっちり。天野 眞弓氏(PFF(ぴあフィルムフェスティバル)スカラシッププロデューサー)井関 惺氏 (映画プロデューサー)掛尾 良夫氏(キネマ旬報映画総合研究所 エグゼクティブ・ディレクター)沢村 敏氏(東京テアトル㈱映像事業部編成部)林 海象氏(映画監督/京都造形芸術大学映画学科長・教授)がプレゼンの審査をしていて、プレゼンの評価が今後手助けしないと出来なそうな企画、作家のアイデアに対する評価であるということで審査とは難しいものだなと思った。そして、映画「最後の忠臣蔵」を観た後に杉田成道監督に会えたり、「エリザベス」「さゆり」「パイレーツ オブ カリビアン」のプロダクションデザイナー(アカデミー賞2回受賞)ジョン マイヤー氏、韓国映画「チョン ウチ」と韓国、米国、ニュージーランド合作「ウォーリアーズ ウェイ」の撮影クルー、撮影を終えたばかりの三池崇史監督と話せたり、京都の撮影所を盛り上げていこうとする力を感じるクロージングイベントなどで多くの出会いがあった。そして東映剣会の殺陣のワークショップとチョン ウチのアクションシーンで自分もやりたい気持ちがむくむく成長。セット面で東映と松竹の違いは東映の道幅の方が広く、松竹の屋根の方が低いなど色々あるらしい。たった2日にも関わらず、東映チーム、松竹チームはそれぞれ使わせてもらった撮影所が一番とライバル意識が芽生える始末。かくいう私も松竹撮影所の屋台形式クロージングイベントで松竹の心意気にやられ、又いくみさん、高橋さん、森脇さんの若手が育って欲しいという想いにじーんとなった。監修の石原さん、京都府職員の下島さんやNHK、ABCなどの取材クルー、東映のカメラマンなど撮影に対する熱意があって、現場はたまたま集められたメンバーだったけどなんとかいいものを作りたいという真剣さはあったと思う。その後のカラオケや飲み会はかなり騒いだが。町家スタジオも京都らしい物語があったりして、京都を改めて満喫した1週間だった。これから3月の締め切りまでに編集、音入れなどの作業が行なわれるのだけれどなんとか間に合ってほしいと思う。